成功の共通点

行とお付き合いがあると思うのですが、成功する経営者に共通する点は何ですか?」と聞かれることがあった。お付き合いがあると思うのですが、成功する経営者に共通する点は何ですか?」と聞かれることがあった。
(成功の定義を規模拡大とするならば)「一歩前に出て、リスクを取ること」という回答をさせて貰った。
企業として一財をなすと、必ず安定期がくる。安定期とは3年先や5年先は分からないけど、この1年はとりあえず何とかなりそうだ。という感覚に経営者がなること。
通常ヒトは恒常性(ホメオスタシス)により、現状を維持する思考に必ずなる。思考が安定を求めると行動はパターン化し、自然と企業の成長は止まる。
その恒常性を取り外し、恒常性を取り外すということを意識的にして、敢えて自分や企業を不確実性の中に入り込むのだ。
おそらく、いわゆるサラリーマンと比べて、この感覚が経営者が「人と違う」と言われる所以の端緒になってきていると思う。
具体的には業績の安定期、つまり客観的に見るとこのままで良さそうな時期に、自分から新しいことを積極的に求める、新しい社員を雇う、新しい事業を始める、M&Aを行うことがそれにあたる。
ここまでは一般的な話であるが、自分が会社を経営するようになった分かったことは「根本は不安」なんだと感じる。
現状の取引への不安、自分が目指すことは達成されない不安、自己承認欲求や自己効用感への不安、金銭的な不安、将来への不安などに苛まれる。
その不安を取り除くのは、自分の心の中で戦っているだけではだめだ。リスクを取って表に出ていく。
こういったサイクルの中で、もう一歩出ると企業として成功に近づくのだと信じている。