出張(北陸・東海、防災について)

国内出張の2回目は、金沢周りの福井、福井から名古屋経由三重というルート。
今年も始まって18日間で8日は出張と変わらない日々。
今回金沢経由で行ったのは能登半島地震の影響を感じるためである。
結論としては観光客は激減。一方でホテルは震災への支援や復興作業の人員が宿泊しているのか、需要は旺盛であるようである。
観光関連産業の方へ伺うと、金沢は地震の直接的な影響が大きい訳ではないが、観光客に来て欲しい。とまでは言えないということもおっしゃっていた。
私自身、防災事業に深く関わっていることもあり、本日はその辺りをまとめておきたい。
国は国民に対して災害発生から72時間、つまり3日分の食糧や水、トイレなどは家庭でも備蓄しなさいと啓蒙をしている。
それはある意味では72時間経てば、自衛隊などを含む国からの支援が被災地に到着し、食いっぱぐれはないというような趣旨である。
しかし今回の能登半島地震では、それが覆ってしまったと認識している。
地上からの輸送ルートが遮断され、能登半島が実質的に孤立し、支援物資が入らなかったためである。
経営戦略にも通じる部分であるが、ケースを想定することは大切であるが、すべてのケースを想定しきることは難しい。
何よりすべてのケースを想定しようとするあまり動きが鈍くなってしまっては、元も甲もない。
そのため、一定のケースを想定して非常用の備蓄を行う。
しかし、どのようなものを備えたら良いのか分からない、単に者を買えば良いのではなく実際に使えるのか分からない。適切な保管方法もどうすれば良いのかわからない。
現場の声として、非常用のトイレもとある方に聞けば安いのだけれども実際使用する時は粗悪品すぎるものであったり、被災者もせめてご飯だけでは美味しいものを食べて元気になる。避難所での感染症対策も求められる。
リスクやそれに対する対処を考えた場合、どうすれば良いのか、状況を想像するのが難しく判断ができないのである。
事業でも同じであるが、状況をより深く鮮明に考えておきたい場合は自分自身の自力で考えるだけではなくて、パートナーと話しながら深めていくことが有効だ。
私にご相談をくだされば、パートナー会社とともに企業において、人員や年齢などを把握させて頂き、どのような品をどれくらい、どのように保管しておくと良いか、コスト面も含めて当社では相談することができる。
年に半日でもそのようなことを考えて、備えておけば、憂いない。と思っている。