出張 千里の道も一歩から

先週はもう一か所仕事に行っていた。
北岡崎駅、こういったローカルな場所に突然行くことになることもこの仕事の醍醐味であろう。
話は飛躍するが、この仕事をしていると、未知の事業領域のビジネスを知ることになることも多い。
経営者にとっては、私との時間は「重要な領域・緊急ではない軸」という領域に収まることが多い。
そのことから、既存のパラダイムを外して、頭をゼロベースに様々なことを話し、議論していくのだ。
だからこそ、一件関係ないと思われた事業が、実は最適な新規事業になることも多い。
「誰もやったことがない」とか「あまり人がやらない」などは、私にとっては好物である。
私自身も人から、そう思われること=賛辞であると思っている。
思えば銀行員時代も、自分のキャリアを築いてきたのは、営業成績であり、営業を出すためには人がやりそうにないことを実行したことであったと思う。
最初のスタートは、銀行として稼げないと思われた先に週2回通い、1回2時間程度社長と話をした。
そのお客さまに一つだけお願いをして、投資商品(利率確約型)にお付き合いしていただいた時だ。
あの時から「こいつはできる」と風向きが思いっ切り変わったように思う。
私が銀行員として集大成した案件はいくつになっても忘れないと思う。
とある連結で100社ほどの会社がある会社への融資に、中核会社以外の実態を全て把握して、収益やお金の流れを突き止めて、融資可能と審査担当役員に判断してもらった時もそうだった。
上司が誰も助けてくれない中で、お客さまの財務部長にアプローチして、ヒントを貰い、それから自分で論を立てて、論により上司のバックアップを得て、ともに切り開いていく。
その成果により、新しい仕事が舞い込み、地位を得て、また次の挑戦をさせてもらえる。
振り返ってみると、その成果は「これをやりたい!」と強く上司を説得したところがすべての始まりであった。
「千里の道も一歩から」
少年野球の監督が言っていた言葉をこういう時に今でも思い出す。
あれこれと考えすぎるよりも、動きながら考えていきたい。